肥満とは伝統医学でも病的な状態です。
- 糖尿病
- 高血圧
- 脳卒中
などの病気になると約2千年前の古典にも記載されています。
だから治則(ちそく)があります。
治則とは、治療する上での法則
Contents
太る理由
- 何故か食べ過ぎてしまう
- 食べてないのに太る
- 運動する気がでない
これらはそれぞれ違う体調不良の症状です。
「私は食べるんだ」という強い思い込みがある方は別。
食べ過ぎてしまうタイプ
胃熱(いねつ)といって今の炎症や充血(注1)があると食べても満腹感が起きない状態です。
該当するものが多いほどこのタイプ
甘いものや味が濃いものを欲しがる |
顔色がよい |
熱がり |
水分を欲しがる |
まんべんなく太る |
治則は胃腸の余分な熱を取り除く
症状は違いますが胃のむかつき等のときと同じ処置になることが多いと思います。
食べてないのに太るタイプ
水太りです。
胃腸の動きが悪く代謝が低下して水分代謝と栄養吸収の効率が悪いときです。
該当するものが多いほどこのタイプ
顔はむくんだような白さ |
気力の衰え |
寒がり |
寒さを嫌い手足が冷える |
閉経後、月経周期乱れる人に多い |
お尻と太ももが特に目立つ |
治則は益気と健脾:胃腸の動きと消化に関わる酵素とホルモンの正常化
症状は違いますが足の浮腫みのときと同じ処置になることが多いと思います。
運動する気がでない
該当するものが多いほどこのタイプ
顔はむくんだような白さ |
気力の衰え |
寒がり |
寒さを嫌い手足が冷える |
閉経後、月経周期乱れる人に多い |
お尻と太ももが特に目立つ |
治則は脾腎の温補:小腸を温め機能を補う
症状は違いますが冷えや疲労回復のときと同じ処置になることが多いと思います。
注1
口腔、上部消化器官の炎症・充血や自律神経の興奮による症候
出典:中医処方解説 山本巌 伊藤良監修

肥満は病です。だから治しましょうのまとめ
肥満とは病的な状態です。
病的な状態で太る理由は以下の3つ
- 何故か食べ過ぎてしまう
- 食べてないのに太る
- 運動する気がでない
食べ過ぎてしまうのは胃に熱が籠るだから余分な熱を捨てます。
食べてないのに太るのは腸の動きが不十分で機能が低下している。
消化に関わる酵素やホルモンを正常化する。
運動する気がでないのは代謝不全による体力の低下。
お腹を温めて働きをそくします。