偏(片)頭痛は脳の血管が膨張して痛みを出すとされています。
緊張性頭痛は疲労、長時間の作業などで血流が充分いきわたらないとされています。
頭痛薬が効かない、再発を繰り返すのは原因に対して対処できていないからかもしれません。
そこで古来からの伝統医学的な原因と対処法を紹介します。
施術の経験上、施術前と違う原因に対処することで薬が早く効いたり楽になるのが早くなったりする場合が多いと感じています。
Contents
伝統医学的頭痛の原因
鍼灸の理論でも多くの原因がありますが症状別に細かく分けました。
冷風で痛む・悪化する場合
体表に近い毛細血管レベルでの血流・リンパ循環が機能しなくなったと考えます。
冬に限らず汗をかいたあとクーラーの冷たい風に当たったて痛くなる方が多いです。
天気が悪くなる前に痛む
頭が重く痛い、胃のあたりの膨満感、胸のつかえなどの症状がある人に多いです。
腸粘膜あたりの毛細血管レベルの水分代謝に問題があると考えています。
側頭部からこめかみが痛む
イライラしやすい・怒りっぽい・めまいがすることがある。
怒ると痛みが増大する。
糖分が多い、または運動不足なところに寝不足や味が濃い食生活を送ると痛みがでやすい。
疲れたときに頭が痛い
頭が空虚な感じ。
疲れると痛みが増す・だるい・無力・食欲不振を伴う方に多い頭痛。
頭がしくしく痛む
頭がふらつく。
寝不足・不眠・目に異物感がある・目がかすむのは血流に問題があるときに多いようです。
いつも同じところが痛む
血流でもどちらかと言えば静脈系の循環が弱くなると起きやすい頭痛。
頭がぼーっとする頭痛
普段から胃部のつかえ感。
胸苦しい・食欲不振があるなど飲食不摂生のときに多い。
伝統医学的頭痛の対処法
沢山原因を紹介しましたがまとめると2つになります。
- 1つは住環境からの原因
- もう一つは体内からの原因
住環境が原因の対処法
- クーラーに直接あたらない。
- 寒い日はファッションより防寒を優先する。
- 汗をかいたら着替える。
といった予防が中心になります。
体内環境が原因の対処法
- 食生活を見直す。例えば脂っこいものばかり食べない。
- 夜は純和食にする。
- お菓子も頻度や洋菓子から和菓子に変えるなど工夫してください。
未消化のものが多いときや糖分対処しきれない時に体調が悪くなることが遠因となることが多いと思います。
食生活と頭痛は関係ないように思えますが伝統医学では症状が出やすくなると考えているからです。
頭痛のツボについて
雑誌などで「○○に効くツボ」は使えないのがほとんど。
残念ながら、そのツボがいつも効くわけではないのです。
同じ症状でも
- 冷えている時の特効穴
- 食べ過ぎのときの特効穴
- 代謝が活発すぎるときの特効穴
- 気力体力が弱いときの特効穴
など、体の状態で効くツボも変わるのです。
そのとき効くツボは脈診(みゃくしん)や望診(ぼうしん)など伝統医学的な診断でないとツボは選べません。
偏頭(片)痛の緩和と予防法
原因が脳の血管の膨張と言われています。
痛みをやわらげたり感じにくくするには、寒さなどで影響されないようにすればよいと思います。
冬に冷たいものを食べる。
夏、クーラーで冷えても腰を露出したり、真冬でも薄着の方。
寒いときは温かいものを食べ、しっかり防寒すると痛みも和らぐと思います。
緊張性頭痛の緩和と予防法
筋肉のコリが頭痛を引き起こすとされています。
マッサージでほぐせば頭痛がおこらないのか? いいえ。
気持ちが良いのでその場では効いたような気がします。
すぐ戻るのは、
- 姿勢が前かがみで歪みが強いから。
- 精神的に過度な緊張でも筋肉が硬くなった場合。
- 冷えた場合。
緊張性頭痛を予防したい痛みを速く取りたい方は先ず背筋を伸ばすことから初めて見てください。
スマホなどディスプレイを見ている時に硬くなることが多いので気晴らしのときも忘れずに背筋を伸ばしましょう。
まとめ
- 頭痛の原因は臨床上、偏(片)頭痛と緊張性頭痛だけではない。
- 住環境。体内環境の悪化でも頭痛が起こることがある。
- 偏(片)頭痛の場合寒さ対策。冷たいものを口にしない。
- 緊張性頭痛は、神経が高ぶることは極力避ける。
- 背筋をのばして首に力が入らないように練習する。
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