働きすぎて仕事ができなくなってしまった経営者が10日で復帰した症例です。

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どこが悪いのか?

伝統医学的には胃の働きを優先しました。

「午前中だけ胃がキリキリして嘔気を感じるがスグに止む」一時的な症状があるからです。

考えがまとまらないのは血液の質の問題としました。

血虚(けっきょ):血液の質の低下を脈診で診てとれました。

どのように整えていくか

伝統的医学でも胃は消化しやすくしたものを降す(食べたものを小腸に移動させる)働きを認識しています。

吐き気があるときは熱があると考えています。

方針は次の2パターン

1.胃の動きを活発にし胃の熱を降す。

2.血を補う

胃の動きと熱に対するツボ

中脘ちゅうかん
三里さんり
太谿たいけい

血を補うツボ

三陰交さんいんこう
血海けっかい

疲れの脈象がでていたので

脾兪 ひゆ 箱灸

2回目 翌日の鍼灸の方針

全体的に楽になる。

胃のキリキリした痛みと吐き気は消失。

動きを助けて血を補いました。

頭痛を感じたのは冷えからと脈診で判断

頭痛に対するツボ

合谷ごうこく

営養を取り込みやすくする意図のツボ

衝陽しょうよう

補血に対するツボ

三陰交さんいんこう
陰陵泉いんりょうせん

疲れに対するツボ

脾兪ひゆ温灸

3回目7日後の鍼灸方針

10代のころの脇腹にある古傷に痛みを感じる。

それまでの不快感が弱くなると別の症状を感じやすくなりがちです。

脇痛に対しするツボ

太衝たいしよう
合谷ごうこく

補血に対するツボ

三陰交さにんこう
陰陵泉いんりょうせん
公孫こうそん

つかれ脇痛もマシになり今後の状態を確認のため来院。 

疲れに対するツボ

脾兪ひゆ

4回目2日後の鍼灸方針

脇痛もマシになり今後の状態を確認のため来院。

身体の歪み

外関がいかん
臨泣りんきゅう

補血に対するツボ

曲泉きょくせん
陰谿いんこく

動悸・脱力感・呼吸がしにくく頭がボーッとする鍼灸治療のまとめ

胃の症状と血液の質の低下をテーマとしました。

胃の動きが活発になったので血液の質を整えることに専念できました。