頭がふらつき寝返りも立ち上がるのも恐怖を感じた60代女性。


開始約2ヶ月で付き添いもなく電車に乗って通院でき約6ヶ月で快癒した症例を紹介します。

Contents

ふらつく原因を伝統医学的に解説

既往歴:甲状腺機能低下症・不安神経症・胃の不快感・肩関節痛などで飲酒量きわめて多い。本症例はメニュエルではない。

舌の色が紙のように白い。
脈は大な滑脈(かつみゃく)

舌が紙のように白色いのは、心臓に入る血液量が少ないときに現れるとされています。


滑脈は、飲酒により糖の代謝が渋滞しているイメージを持ちました。


肝臓から心臓への血流量が少なくなっていると見立てました。

ツボの処方

1.胃の不快感に対し腹部の緊張を和らげる目的
上巨虚(じょうこきょ)穴。

肝臓での糖の代謝を促すとされている
太衝(たいしょう)穴。

3.肝臓自体に血液を送る意図で
左の三陰交(さんいんこう)穴。

これらのツボを中心にその時々で体が冷えたときは、その対処法を足したりして調整し続けました。

めまいケアの経過

週1回のペースで2ヶ月ほどで付き添いもなく一人で通院できるようになりました。

元々の不安神経症で道中で倒れこんだらどうしようかと、とても心配したそうですが今では気にせず通院できていらっしゃいます。

約半年を迎える頃には、寝返りも一人でできるようになっていました。


めまいがひどいときは、白衣の袖を握らないと寝返りできませんでしたが、何も持たなくても心配なく寝返りできています。

約半年かかりましたが薬に頼らずに症状は消失しました。


胃の不快感も痛みを訴えたりむかつきを訴えたりしましたが、その都度状態を整えていました。

ふらつきに恐怖を感じなくなって相対的にものごとに不安に感じることも少なくなったように感じました。