顎関節症の症状の1つに口を開けたときの音があります。
音がしなくても外に出る方途中で引っかかる場合は、今から紹介する顎の整え方を参考になさってください。
- 顎が歪みを整える矯正にもなります。
- 柔道整復師の顎関節の整復法を応用した内容です。
- あくまでもセルフケアを前提としています。
- 重症な方、気になる方は歯科医師の診察を受けてください。
Contents
顎の歪みを見つける
顎は前後左右に動きます。食べ物の硬さや大きさに対応できるからです。逆に自由に動くので矯正も複雑なのです。
歪ませるのは主に癖ですが次の2つだと思っています。
1.直接的には筋肉の左右差
2.関節の間にあるクッション(関節円盤)のズレや壊れた場合
口を開けたときだけ歪みか音が出るときの筋肉の左右差の見つけ方
ゆっくり口を開けながら顎の左右に動くかチェックします。
口を開けた角度(以下口の角度)が大きくなります。(縦の動き)
例えば、ある口の角度では左に動き別の角度では右に動くなど
口の角度で歪み方または音が出るのを覚えておきます。
動画や写真でもかまいません。
一番口が開けられる角度までこのチェックで硬くなる筋肉を見つけてください。
次は角度ごとの筋肉のほぐし方を紹介します。
口の角度ごとの筋肉のほぐし方
口を開ける筋肉が硬いとほぐしにくいので
歪む角度でそれ以上開けずに無表情にすると
ほぐしやすくなります。
一番強いほぐし方
頬を挟むように口に指を入れ硬くなった筋肉を直接ほぐします。
使い捨て手袋を使ってもいいですね。
あくまでもセルフケアの方法として紹介しています。
硬い筋肉をつまんで軽く加圧しては減圧を繰り返す。
力加減は、痛みを感じないか心地よい痛みまで
同じ要領でこねてもいいです。
筋肉の形にしって場所を変えましょう。
別の筋肉も硬くなっていたら同じようにほぐします。
また別の角度ごとに繰り返します。
口の角度ごとの顎関節の矯正法
顎関節の歪みで多いのは横方向へのゆがみと回転性の歪みです。
先に筋肉をほぐしたのと同じ角度で
顎の動きを確認します。
痛みが強い場合の処置
顎関節の動きが悪いとき、歪みで開きにくいとき、顎関節周囲の筋肉が硬いときは口が開きにくいことがあります。
無理に開けようとせず関節を広げるようにストレッチすると関節周囲の組織がほぐれることもあります。
下顎を両側から押さえながら、ゆっくり下げます。4~5秒さげて戻すことを繰り返してください。
痛みが強いほど歪みも強いのでゆっくり矯正をおこなうのが原則です。
筋肉のほぐしをしっかりおこなってください。
口を開けるのに力が入っていたら力を抜く。
16秒の動画で解説しました。
口を開けたままでの横方向への歪み矯正
上下の前歯がどちらか横に動けば
口を開けた角度のまま横方向へ矯正します。
方法は下顎が移動している反対側の頬骨を手のひらで支える
上下前歯の真ん中がそろうように下顎をゆっくり押す。
回転性の歪み矯正
耳の前がボコッと外や下がる場合で
上下前歯の真ん中の横へのズレが少ないときに疑います。
口を開けた状態での回転性の歪み矯正
飛び出る角度から少し口を閉じます。
軽い矯正
手順1
親指の付け根の柔らかい部分を耳の前にあてて両手で同じ強さで圧をかけます。


手順2
手順1のまま口をゆっくりあけて、下顎が飛び出ないよう押え続ける。
痛みを感じたら止める。

注意
1と2を繰り返すうちにボコっとするのが少なくなってくれば良くなるまで継続してください。
回数は1度に3回程度。
1日朝晩など時間を空けて2回まで
強めの矯正
耳の前に指2~3本を重ね口をゆっくり開けてボコッとする動きを確認します。
ボコッっと動く方向に行かないように指で邪魔します。

横に出る場合と(斜め前・斜め後)下に出ることがあります。
※動きを邪魔する強さは弱め。痛みを感じない範囲で強くする。
強刺激なので1度に3回。1日1回で継続しましょう。
口の角度ごとに歪み方を確認してそれぞれの矯正を行います。
口を開けたときだけ音が鳴る
顎関節のクッションの役目をする関節円盤がずれているか変形している時の症状かもしれません。
気になるかたは、歯科でレントゲンなどで診断してもらいましょう。
音の止め方は関節円盤のズレの場合ズレを整えます。
壊れている場合は一時的に音が小さくなる場合や聞こえなくなる事もありますが根本解決ではありません。
しかし悪化を遅くすると予想します。
カチッと音が鳴るとき関節円盤の整え方
耳の前に指2本当てて口をゆっくり開けます
1.先ず下顎の動きを確認。指に沿って長細い骨が動くのを確認。
2.耳の前で口を開けるとくぼみができるのを確認。
3.長細い骨に指を挟みくぼみの所に指2本当て口を開ける。
骨が動くが指先に(前後方向)小さな突起を感じる。
前方向で突起を感じるときは指で前から後ろに向けたまま押えておく。
耳側で突起をかんじるなら、指で後ろから前に向けて押えておく。
口の角度ごとにこの矯正を行う。
2~3回で小さい突起を感じなくなることが多いです。
回数は1度に2回(前後1回づつ)。関節円盤は小さいのでしつこくやると壊れるかもしれない。ゆっくり動かして整えてください。
動画で詳しく解説
まとめ
口を開けたときだけ歪みや音がなるのは、口の角度ごとに歪みや筋肉のアンバランスがある事がほとんど。
口を開ける角度ごとに必要な矯正を行う。
音がなる場合は、関節円盤に問題があるかもしれません。
関節円盤の矯正は慎重になさってください。