「水分も塩分も気をつけているのに、毎年夏になると体がだるくて動けない」「冷房をつけると腰や肩の痛みがひどくなる」——そんな板挟みの夏を、もう何年も繰り返していませんか。東洋医学の視点から見ると、熱中症予防のカギは水分補給の”量”ではなく、体の”めぐり”にあります。この記事では、鍼灸師の立場から夏を元気に過ごすための考え方と具体的な養生法をお伝えします。
夏が来るたびに不安で眠れない、坐骨神経痛や不眠で限界を感じている方へ——50代以降の熱中症リスクと気血水の乱れ
こんなお悩みはありませんか。
- 水を飲んでいるのに、毎年夏バテで寝込んでしまう
- 冷房をつけると体が冷えて、腰や足の痛みが悪化する
- 暑さで眠れない夜が続き、日中も頭がぼんやりする
- 持病があるため、猛暑の外出が怖くて家にこもりがち
お母さんやお父さんの様子が気になって検索してくださった方も、このままお読みください。
50代を過ぎると、体の中の水分量は若い頃より減ります。さらに東洋医学では「気・血・水」のめぐりが年齢とともに滞りやすくなると考えています。
気が不足すれば汗のコントロールが乱れます。血のめぐりが悪ければ、体にこもった熱をうまく外に逃がせません。水の代謝が落ちれば、飲んだ水分が体内で停滞します。
これが「水を飲んでいるのに熱中症になる」仕組みの一つだと、私は考えています。
水を飲んでも防げない熱中症の正体——脾胃の弱りと湿邪という東洋医学の視点
病院の検査は構造の異常を調べるものです。レントゲンやMRIで異常がなかったということは、骨や関節の形には問題がないということ。
ただ、不調の原因が構造ではなく”めぐり”にある場合、検査には映らないことがあります。東洋医学が診るのはそこです。
病院を否定するのではなく、診る視点が違う。だから対処法も変わります。
東洋医学では、胃腸の働きを「脾胃(ひい)」と呼びます。脾胃が弱ると、食べたものから気や血をつくる力が落ちます。すると体の中に余分な水分=「湿邪(しつじゃ)」が溜まりやすくなります。
梅雨から夏にかけて、外の湿気と体内の湿邪が重なります。これが体のだるさ、食欲低下、むくみ、頭の重さにつながると考えています。
つまり、熱中症対策の土台は「水を飲む量」ではなく「胃腸が水を活かせる力」にあるのです。年齢だけが原因ではありません。胃腸の状態を整えることで、体の内側から暑さへの耐性は変わっていくと確認しています。
家族のために、まず自分を整えていい——一人で抱えなくていい場所があります
「自分のことは後回し」と思っていませんか。家族の世話や日々の家事に追われて、自分の体調を気にかける余裕がないという方は多くいらっしゃいます。
でも、自分の体が整えば、家族と過ごす時間も変わります。一人で抱えなくていい場所がある、ということを知ってほしいのです。
ご家族が「お母さんに元気でいてほしい」と思って調べてくださっているなら、その気持ちごと受け止められる場所でありたいと考えています。
体が変わると、生活が変わります——鍼灸でできる夏の体質改善と自宅養生法
当院では、夏本番を迎える前から体のめぐりを整える施術を行っています。脾胃の働きを助け、気血水のバランスを確認しながら、一人ひとりの体質に合わせた鍼とお灸を組み合わせます。
ご自宅でもできる養生法として、以下の3つのツボをおすすめしています。
- 足三里(あしさんり):膝の下、外側のくぼみから指4本分下。胃腸を元気にし、全身の気を補うツボです。市販のお灸を1日1回据えてみてください。
- 関元(かんげん):おへそから指4本分下。体の芯を温め、冷房冷えから守る働きがあると考えています。手のひらで温めるだけでも構いません。
- 陰陵泉(いんりょうせん):膝の内側、すねの骨を上にたどったくぼみ。余分な湿を流す助けになるツボです。
夏向けの食材としては、とうもろこし・はと麦・冬瓜・梅干しなどがおすすめです。胃腸に負担をかけず、湿を排出しやすくすると言われています。
もちろん個人差があります。痛みがなくなることがゴールではなく、「生活が戻ってきた」と感じられることが大きな変化だと考えています。
「朝起きたときの体が軽くなった」「夏の外出が怖くなくなった」——そんな声をいただくことがあります。冷房漬けや薬だけに頼らず、自分の体力に少しずつ自信を取り戻していく。その過程を一緒に歩けたらと思っています。
これまでいろいろ試して変わらなかった方へ
これまでいろいろな所へ行ってみたけれど、変わらなかった、という経験をお持ちの方も多くいらっしゃいます。そういった方も、まずお話を聞かせてください。
病院への通院を続けながら来院される方もいます。合わなければやめていい。それくらいの気持ちで、まず一歩を踏み出していただければ十分です。
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ご本人の方へ:「まずは話だけ聞いてほしい」でも構いません。体の状態を一緒に確認するところから始めましょう。
ご家族の方へ:お母さん・お父さん・配偶者の方のご様子が気になるときは、代わりにご相談いただくことも可能です。
病院と併用をお考えの方へ:通院中の治療と並行して鍼灸を受けている方も多くいらっしゃいます。お気軽にお問い合わせください。
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