「靴下を履こうとするたびに、脚の付け根がつっかえるように痛む」「歩き出しの一歩目がこわい」——そんな毎日が続くと、出かけること自体を避けるようになってしまいます。整形外科で画像を撮っても「年齢のせいですね」と言われ、湿布と痛み止めを渡されて帰ってきた。そんな経験がある方に、この記事を読んでいただけたらと思っています。
股関節の痛みのせいで、暮らしの中の「当たり前」が遠くなっていませんか
こんなことを感じたことはありませんか。
- 朝、布団から起き上がるとき脚の付け根がこわばって動けない
- 台所で立ちっぱなしの時間がどんどん短くなっている
- 孫を抱っこしてあげたいのに、しゃがむ姿勢がつらくて断ってしまう
- 友人からの誘いに「今回はやめておくね」と返すことが増えた
痛みそのものもつらいのですが、いちばん苦しいのは「行きたい場所に行けなくなること」「やりたいことを諦めること」ではないでしょうか。
ご家族——たとえばお母さんやお父さんが最近歩くのを嫌がるようになった、外出の回数が減った、と心配して検索してくださった方も、このままお読みください。
どこへ行っても同じだったと感じているあなたへ
「もうこの痛みと付き合うしかないのかな」と心のどこかで感じていませんか。
レントゲンを撮っても「軟骨がすり減っていますね」と言われるだけ。痛み止めを飲めば少し楽になるけど、薬が切れればまた同じ。そんな繰り返しが続くと、「どこへ行っても結局同じだろう」と思うのは当然のことだと感じています。
ただ、僕は股関節の痛みは年齢だけで決まるものではないと考えています。
股関節のまわりには、お尻や太ももの深いところに小さな筋肉がたくさんあります。座りっぱなしの時間が長かったり、痛みをかばって歩き方が偏ったりすると、この筋肉がかたく縮んだまま戻りにくくなります。
筋肉がかたくなると、そのまわりの血の巡りも悪くなります。すると疲労がたまりやすくなり、痛みが出やすい状態がずっと続いてしまうと考えています。
つまり「軟骨がすり減っているから痛い」だけではなく、筋肉のこわばりや巡りの滞りが痛みを長引かせている場合があるということです。
これは多くの方によくある反応だと考えています。股関節まわりの巡りが整っていくと、歩き出しや立ち上がりの痛みも楽になっていくと感じています。
家族のために頑張ってきたあなたが、まず自分を整えていい
「家族に迷惑をかけたくない」と思っていませんか。
痛みをがまんしているのは、自分のためだけではなく、周りに心配をかけたくないからかもしれません。でも、痛みをかばい続けていると、かえって体は疲れていきます。
一人で抱えなくていい場所がある、ということをまず知っていただきたいのです。ご自身のからだの状態を誰かと一緒に確認できるだけで、気持ちが少し軽くなる方は多いと感じています。
なぜ股関節の痛みに鍼灸という選択肢があるのか
鍼灸って、肩こりや腰痛のイメージが強くありませんか。
僕が施術で大切にしているのは、股関節そのものだけを見るのではなく、お尻まわり・太ももの深い部分・腰との連動など、痛みに関わる広い範囲を確認していくことです。
鍼は、指では届きにくい深い筋肉にアプローチできると考えています。かたく縮んだ筋肉がゆるむと血の巡りが回復しやすくなり、「なんとなく重だるい」という感覚が変わっていく方がいます。
あるとき、ご主人から「最近、買い物のときに歩くスピードが戻ってきた気がする」と言われた、という方がいらっしゃいました。ご本人は「まだ全然だめ」と思っていたそうですが、そばにいる家族のほうが先に変化に気づくことは珍しくありません。
もちろん個人差があります。すべての方に同じ変化が起きるわけではありません。ただ、湿布や痛み止め以外にも、からだの状態を見直す方法はあると僕は考えています。
まずはお身体の状態を一緒に整理するところから始めませんか
「鍼灸が自分に合うかどうかわからない」と思うのは自然なことです。
合わなければ、やめていただいて構いません。まず一度、これまで試してきたことやお身体の状態をお話しいただくだけで大丈夫です。病院への通院を続けながら来院される方もいます。
何かを決める前に、「自分の体がいまどうなっているのか」を一緒に確認してみませんか。
ご本人の方へ——お電話でもネット予約でも、「股関節のことで相談したい」とお伝えいただければ大丈夫です。
ご家族の方へ——「親のことで話を聞きたい」というお問い合わせも歓迎しています。
病院と併用したい方へ——通院中の治療を続けながらでもご相談いただけます。
あなたの連絡しやすい方法でどうぞ。